戸建の雨漏りは速い応急処置が重要

少し昔のドラマや漫画では、雨の降る度に洗面器やバケツ、お椀を畳の上に並べて、雨漏りに対応するシーンがあったものです。実はこの場面、次回の雨降りの時も同じ対処をしているなら、家にとって最悪の状況を招いていると言って良いでしょう。一般に人の住まなくなった住宅は、窓を開けて風を通さない為、瞬く間に老朽化が進み、住めない状況になってしまいます。この事は、住宅内の湿気の恐ろしさを意味しており、如何に湿気の無い状態に住宅内部を保つかは、住宅管理の基本なのです。

特に木材を多用した戸建の場合、この湿気の影響は顕著であり、壁材、天井板、床板、更には畳や壁紙の浮き、各部のカビ、更には腐食や白アリと、これが構造体である柱や梁に及べば、建替え無しでは住めない住宅となってしまうのです。それでは、冒頭のドラマや漫画に出て来たようなお宅は、どのような対応をすべきなのでしょうか。まず、次回の雨降りの際も、バケツで雨漏りに対処するなど論外であり、必ず雨漏りが確認されたら、次の雨までになんらかの対応をすべきなのです。何故なら一度雨漏りに遭った住宅は、日頃から風を通している住宅であっても、天井裏など目に見えない部分を乾燥させる事は困難であり、その雨漏りの度合いによっては、天井裏を解放して乾かす必要もあるのです。

では、素人である私達がとるべき対応として、その応急処置にはどんな手段があるかと言う事ですが、やはりブルーシートが一番と言えます。すなわち、素人であっても、広範囲に素早く対応出来ますし、費用をあまり掛けずに、比較的安全に対応出来る所にあります。長雨の続く場合には、この対応如何で、大規模な修繕や、家財の買い替えを招かない事となるのです。